上野ビル公式サイト ── 国登録有形文化財建造物「上野ビル(旧三菱合資会社若松支店)」

上野ビルの建築デザイン

The Ueno Building was constructed in 1913. Now, it's the time to convert this building.

Value of architectual design

建築デザインとしての魅力と評価

上野ビル吹抜け部のスケッチ Drawing by Akira Yoshizaki (©Akira Yoshizaki / L.C.A)上野ビル吹抜け部のスケッチ Drawing by Akira Yoshizaki (©Akira Yoshizaki / L.C.A)

石炭積出しで興隆した若松港に構えられた事務所で、設計は三菱合資会社の保岡勝也、施工清水組である。本館は、重厚な外観に対して内部には広い吹抜けをもち、装飾付の手摺やステンドグラスを用いて華やかに仕上げる。倉庫棟はL字形平面で窓廻りなどに石材を使用し、堅実なつくりとする。敷地を囲む門柱及び塀とともに、いずれも鉱滓煉瓦積みとして地方的特色を示しており、若松港における大正初期の事務所建築の好例となっている。(引用:文化庁 平成24年9月21日 報道発表「登録有形文化財(建造物)の登録について」)

─ 前略 ─ 本館は煉瓦造3階建の規模を有する。煉瓦と石で仕上げられる建物外壁は縦長の窓と柱型とで垂直性を強調し、装飾を抑え質素で重厚な外観に仕上げる。外観のうち、正面玄関と屋上外壁は後の改修を受けており、建築当時、正面屋上隅には塔屋があり、外壁の柱頂部には簡素な装飾を用いて外観のアクセントとしていた。
1階正面に設けられる玄関を入ると室内は上野海運の会社事務所として使用される。北側真中にある階段をあがると2階、3階共に中央の吹抜けを囲む廊下に沿って、執務室・会議室等に使用された大小の部屋が機能的に配置される。この吹抜けは、天井に明りとりのガラスを嵌め室内に間接光を採り入れるだけでなく、廊下との境に設ける鉄製円柱の間に手摺を入れて、柱上部には装飾を施し意匠を凝らすなど、質素で重厚な外観とは対比的な空間を創出している点に特徴がある。
本館西側にある旧分析室は、石炭の品質分析を行った建物で、切妻屋根を桟瓦で葺き、外壁をモルタルとスクラッチタイルで仕上げる。倉庫も本館と同じ煉瓦造の外壁構造をなし、切妻屋根の正面妻部分に三菱の社標を掲げ、正面性を演出する。
三菱合資会社は、筑豊の炭坑の買収と鉄道の整備を契機に会社事務所を若松に移転した。
その後の経営の拡大に伴い大正2年(1913)、現在の位置に本館(旧事務所)を建設、設計は当時三菱に所属していた保岡勝也、施工は清水組であった。昭和44年(1969)まで三菱鉱業㈱若松支店が使用、同年、上野海運株式会社が建物を取得した。現在、1階を上野海運が事務所として使用、2・3階の各部屋はテナントとして貸し出され、カフェ・雑貨店が入店し活用されている。
上野ビル(旧三菱合資会社若松支店)は、若松に現存する洋風建築のなかでも、建築年代と設計者が明らかな事務所建築であることと、石炭の販売に関係した事務所・分析室・倉庫といった一連の機能を担った建築群が現存するという産業遺産としての重要性、また、当時の若松の近代化と繁栄を今に伝える建築として、貴重な存在となっている点が評価される。(引用:福岡県 平成24年9月21日 記者発表資料「国登録有形文化財(建造物)の答申について」)

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