北九州市若松区の南海岸通りに建つ上野ビル(上野海運ビル)は、旧三菱合資会社若松支店として大正2年(1913)に建設されました。
北九州市若松区の南海岸通りに建つ上野ビル(上野海運ビル)は、旧三菱合資会社若松支店として大正2年(1913)に建設されました。
当時のデザインからは一階正面玄関部分の増築、最上階の看板が位置する部分の改造が行われましたが、補修が行われていない壁部分や窓周りは当時のままです。材料はドイツから輸入したレンガを使用したと言われており、大正当時の若松がいかに繁栄していたかを物語っています。
建物内部は、2-3階が吹き抜けの回廊となっており当時のままの手すりと鋳鉄の柱が立ち並んでいます。吹き抜けの光天井には当時のままのステンドグラスがはめ込まれており、多くの観光客を楽しませています。
今も当時の面影をここまで色濃く残した建物は日本全国を探しても数少なく、主に戦後を舞台とした映画やTVドラマを中心とした様々な作品のロケ地に選ばれてきました。
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