海と山が見えるロケーションと心地良い風。
こんな魅力的な場所があったんだと驚きました。
ー上野ビルに入居することになったキッカケは?
私は門司の出身なのですが、東京で勉強をしていざ地元でカフェをやってみようと物件を探した時に、門司の海岸通りの物件は空きがなかったんです。どうしようかと悩んでいる時にたまたま当時上野ビルにあった雑貨屋さんを訪れ、ここを知りました。
海と山が同時に見えて、若松にもこんな魅力的な場所があったんだと驚きました。すぐに上野海運さんに問い合わせて、それからはとんとん拍子で入居が決まりました。
上野ビルは、ガスに関してはどの部屋にも通っているようなのですが、水道は供用部分にしかなかったので、どこかから部屋に引き込む必要がありました。3階はビルの南東に水道が通っているので、引き込みやすさから306号室に決めました。
内装も当時上野ビルに入居されていた家具屋さんに工事していただいたのですが、文化財に登録されているようなビルなのに、意外と内装工事なんかにも寛容なのはびっくりしました。
ー入居してよかったと感じたことはありますか?
やっぱり窓からの景色ですね。306号室は、1・2階の部屋に比べて天井も低く、暖炉や装飾もないですが、窓から見える景色は一番です。この景色が見える場所で仕事ができることが一番の魅力であり、入居してよかったと感じることです。
ーでは逆に、デメリットはありますか?
そうですね、オープン当初は夜遅い時間まで営業していました。すぐ前に渡し場があるので、帰宅の方がそれなりに通るのですが、中まではなかなか入ってきてもらえず、夜はちょっと寂しい印象です。もうちょっとわかりやすく、気軽に入ることができれば違ってくるんでしょうけど。
ー入居を検討している方に一言
私が入居した当時と比べてショップの数こそ少なくなりましたが、各ショップのお客様とは全く関係のない、カメラを携えた観光客の方が結構いらっしゃいます。建物の価値だけで集客できる場所というのもなかなかありませんので、一度いらっしゃってみてはいかがでしょうか。